２０１６年新卒の入社です。キラキラとした世界観に憧れていて、宝飾関係を中心に就職活動をしていました。その中でホッタの採用情報が目に留まりました。就職活動では、いろいろな企業や面接官と接してきましたが、中には厳しい言い方や対応をする企業もあり、少し落ち込んでいた時期だったように思います。
ホッタの事業内容に惹かれて説明会に赴いたものの、なんと当日の会場を間違えてしまいました。絶望感に押しつぶされそうになり、泣きながら「遅刻してしまうので辞退します」と本社に連絡を入れたのですが、電話に出てくださった男性社員の方が「せっかく近くまで来ているのだから、行くだけでも行ってみたら、きっと大丈夫だよ」と、見ず知らずの就活生の私を励ましてくださいました。説明会へ遅刻となれば、その先の選考はないと思っていましたが、こんなふうに親切に対応してくださる会社の説明会には、行くだけでもぜひ行きたいと思い、説明会会場へ急いだことを覚えています。
何とか面接の機会をいただきましたが、用意していた就活用の「質問・回答集」を使うタイミングがなくて、戸惑いました。面接官の方々と学生生活やアルバイトのことなど、日ごろの何気ないことについて聞かれ、和やかな態度で接していただきましたが、会場を退出したときは、ほっとしたような気持ちの一方で、採用面接らしからぬ雰囲気のまま終了したため、不安もありました。採用の通知が届いたときには本当に嬉しかったことを覚えています。
就職活動を通じて、電話の応対から説明会、面接まで、就活生の立場の私に親身になり、相手を尊重してくれる会社の姿勢を、身をもって体験しました。入社時から現在にいたるまで、「人を大切にする」という理念が貫かれていることを実感する日々です。

入社してからレキシア並木通り本店（当時）へ配属され、その後、顧客層もお店の雰囲気もまったく異なる百貨店内の店舗を２店舗経験しました。それまで、勤務していたレキシア並木通り本店のルールがすべてだと思っていたのですが、手の重ね方や、言葉遣い、お辞儀の仕方まで、それぞれの百貨店でも異なるルールがあり、接客の奥深さを知りました。当時は先輩方の接客の仕方や言葉遣いなどを、じっくり観察して真似て習得するよう心がけていました。時にはお客様からお叱りを受けるなど大変なこともありましたが、多様なお客様や接客の仕方を学ぶことができた期間だったと思います。
現在は、レキシア銀座本店にてチーフという役職をいただいています。チーフの仕事は販売スタッフと上司である副店長の間の立場ですので、これまでのように販売スタッフとして自ら接客することに加え、３階まである店舗の全フロアの運営が滞りなく回るように、気配りや目配りをしていかなければなりません。チーフになって事務仕事も増えていますが、私を含めた３人のチーフが協力し合い、チームワークでこの仕事を乗り切っています。
このお店はスタッフ６０名と規模が大きいため、スタッフが店長や副店長と接することが難しいことがあります。チーフは販売スタッフの声を吸い上げ、上司に報告、相談したりするのも仕事ですが、スタッフ一人ひとりもとても優秀で、スタッフ同士フォローし合う姿勢に、私自身も助けられています。
銀座本店は２０２４年４月にオープンしたお店なので、３月までそれぞれ別の店舗で働いていたスタッフたちが集まっていますが、店舗全体のチームワークを大切にしながら、周囲をしっかりと見て自主的に行動できるバランスの取れたチームだと思います。

意識しているのは、今いるこの場所や立場、環境は当たり前ではないと、つねに感じながら仕事をすることです。私自身、銀座本店は大好きな店舗で、お店のアイコンとも言えるこの螺旋階段を上がるたびに、わくわくしながら仕事をさせていただいています。社員が生き生きと仕事をしている姿を、お客様にもお見せしていきたいと思います。
今はいただいた立場や環境で、しっかりと仕事をしていくことで頭がいっぱいですが、いつか会社から「こういう仕事をしてみないか」とご提案をしていただいた際には、ぜひ頑張ってそれに応えられる人になれるよう、努力を重ねていきます。

入社一年目、並木通り本店に勤務していたことのことです。６０歳くらいの男性のお客様がご入店され、お話をしていると沖縄からご旅行で来られた方だということが分かりました。長い時間をかけていろいろなお話をさせていただきましたが、結局その日はお買い求めになりませんでした。「明朝の便で沖縄に帰る」とおっしゃっていたので、それきりだろうと思っていたのですが、翌朝、店舗で朝礼をしていたときに、そのお客様がお店の外でお待ちになっていてくださったのです。
その後、前日にご覧になっていた商品の中からお買い求めいただいて、急いで空港に向かわれました。それまで私は物販の接客業というのは、一度お帰りになってしまったら、お客様とはそれっきりのご縁だと思っていたのですが、こうして再度接客させていただいたことを初めて経験し、改めて、素敵な仕事だと感じた出来事でした。

私は新卒入社ですので、他の企業と比べることはできないのですが、中途入社の先輩からは、「こんなに良い会社はないから、入社できて良かったね」と言われることがよくあります。実際、私自身もそう思いながら毎日を過ごしています。
今の若いスタッフはみなさんとても優秀ですが、私自身の新人のころは、とても恥ずかしくて見せられたものではなかったと思います。何も分からない新卒で入社して１０年近く経ちますが、それまでたくさんの先輩方に育てていただいて、こうして大型店でチーフを任せていただいていることに、心から感謝しています。社員をチーム全体で育ててくれる、そういう社風がホッタにはあります。
ハイブランドを取り扱う企業でありながら、社長を始め、幹部の方々も、とても気さくに話しかけてくださるフランクな社風です。肩肘を張って頑張るというよりも、お互いを認め合ってチームで動くことが好きな方なら、ホッタで素晴らしい社会人生活が待っていると思います。
私自身できるだけ長く勤めたいと考えていますが、入社された方にも、ぜひ長く勤めていただけたら嬉しいです。ホッタにはそれが出来る環境、そしてその価値があると心から思っています。ホッタの理念、社風に共感できる方と一緒に、長くお仕事ができることを心から楽しみにしています。