
2021年新卒入社
中途入社
2011年入社
レキシア 銀座本店
店長
Boutique
現在はレキシア銀座本店にて、店長を務めさせていただいています。銀座本店は2024年4月にオープンしましたが、これまでの最大規模の約2倍となる60人のスタッフを抱える大型店舗です。
私は中途入社で2011年に入社し、3カ月後に副店長としてレキシア心斎橋店に配属となりました。前職でもロレックスを含めた高級時計の販売をしていましたが、入社後すぐの会社にまだ貢献できていない中で、抜擢されたときには本当に驚きました。前職での経験を評価していただいたのだと思いますが、初めての大阪、副店長、と新しいチャレンジを次々と打診してくれるのが、ホッタの社風だと思います。
その後、2店舗のレキシアの店長経験を重ね、本社店舗サポート部(現:店舗企画部)を4年間経験し、マネージャー、次長を経て、現在に至っています。本社異動の直前は、店長を務めていた店舗で「これ以上にない最高の店づくりができた」と自負していたので、現場から離れる寂しさもありました。ただ、振り返ってみると、この本社勤務の経験で視点が変わったことにより、今まで見えていなかったことに気づいたり、これまでよりはるかに視座が高くなったと感じています。「自分はこうでなければ」という思い込みを外し、会社からの打診を受けることでステップアップしている実感があります。今、60人もの社員を抱える大型店舗の店長をさせていただいているのも、こうした経験と、そこでの成長を重ねてきたからこそだと思っています。
入社したころ、まさか自分がこのような大型店舗で店長を務めることができているとは、想像もつかなかったと思います。過去の仕事も含め、ご縁の繋がりで今ここにいることの有難さと、人生の面白さを噛みしめながら仕事をさせていただいています。
銀座本店の店長としてもっとも心がけているのは、店舗スタッフが楽しく仕事ができる環境を作っていくことです。かつての上司がとても部下思いで、困ったときに必ず力になってくれる尊敬できる方でしたし、本社異動の際の上司たちも、初めての本社での仕事で責任の重さを痛感し、プレッシャーを抱えていた私に、寄り添い、時には背中を押してくれました。その積み重ねが信頼関係へと繋がり、安心して新しい仕事にも取り組むことができました。私もそれを見習って、これまで出会った上司の方々が自分にしてくれたことを、自分がスタッフにしていくよう努めています。
仕事の喜びも質も、働くスタッフやお客様を含めた、その場にいる人の「心」で大きく変わると思っています。そのためには、私も含めた社員間の信頼関係がもっとも大切です。社員が安心して仕事に向き合える、そんな場所づくりをすることが、社員はもちろん、お客様にも、会社やブランドのためにも、大切な第一歩ではないかと考えています。
生き生きと働くスタッフの心とおもてなしを通じて、お客様がご満足いただければ、そのお客様の思いがまた、スタッフの心を豊かにしてくれます。60人という大型店舗であっても、一人ひとりの思いや特性を汲み取り、それぞれが活躍できる場を作っていきたいと思っています。
「社員が働きやすく、楽しい職場環境を作る」、初めて副店長を任されたときから現在まで、私の店舗運営に対するこの思いはずっと変わりません。
他社で初めて売場に立ったときに、いきなり高額な時計を買っていただいたことがあります。そのときに私が発したのは「この時計いいですよね」という言葉だけでした。お買い上げいただきましたが、そのときから「これなら自分たちがいる意味がないのではないか」と考えるようになりました。販売職という「人」を通じて、お買い物体験に付加価値を付けていかなければ、自動販売機でもいいし、仕事をする喜びも感じられないのではないかと思えたのです。
ホッタに入社後、レキシア心斎橋店に勤務していたときに、一人のお客様がご来店されました。そのときはお買い求めにならなかったのですが、後日またご来店され、「他の店も見てきたけど、あなたの接客が良かったから戻ってきたのよ」とおっしゃっていただき、お買い上げいただいたことがありました。
これは、「接客とは何か」を考え続けてきた私にとって、その答え合わせができたような印象的な出来事でした。買ってもらうためだけではなく、お客様に接客体験自体を楽しんでもらうという接客の原点や本質を教えてくださったお客様に、本当に感謝しています。
レキシアには、このような接客経験をしたスタッフが多くいます。お客様と販売スタッフが創り出すこうした数々の感動体験の積み重ねが「レキシア・クオリティー」となっていきます。銀座本店でも、私自身も含めてスタッフの誰もが、接客の本質を見失うことなく、レキシア・クオリティーを追求し、さらに磨きをかけていけるような指導を心がけています。
これまでレキシア3店舗の店長と本社の仕事を経験させていただきました。店舗と本社で仕事をしたからこそ、見えたものがあります。
例えば、社員が楽しく働き続けられる環境を作っていくためには、「社員が相談できる場所は複数あった方がいい」というのも気づきの一つです。ホッタでは、パーソナルコーチという3年ほど勤務経験のあるスタッフが現場で新人をサポートします。ですが、店舗に長くいると、その店独特の考え方の癖や、固定概念のようなものが生まれてくることもあります。店舗内では相談できない内容もあるかもしれません。そのようなときに、本社の社員が第三者的な立場で相談を聞いたり、アドバイスをしたりすることが必要ではないかと考えました。店舗企画部次長時代、研修担当者には、入社してくれた社員がどうしたら楽しく仕事をしてもらえるようになるかを考え、現場に配属された後でも困った時があればいつでも相談できるよう、信頼関係を築くように指導してきました。現場と本社で感じたことをそれぞれの場所へフィードバックし、社員にとって、会社が楽しく成長できる場となるように心がけています。
これからは現場経験に加え、本社で学んだ「広い視野」と「高い視座」を活かして、自店のことだけでなく、レキシア全店舗が協力し、お客様のために何ができるか、ブランドのプレゼンスをさらに上げていくにはどうしたらよいかを考えていきたいと思います。私一人でできることではありませんが、現場、本社双方を知っている強みを活かして、本社と店舗の橋渡しになるような存在になっていきたいと思います。
私の場合は時計が好きで入社しましたが、必ずしも入社時に時計の知識がなくても構わないと思います。ホッタは入社後、1カ月もの時間をかけて本社研修をしています。現場に配属されたときに仕事で困らないよう、必要な知識とスキルを学んでもらっていますし、現場でも一人前になるまでパーソナルコーチがついていますので、安心して現場に立ってください。
それよりも大切なのは、チームワークを大切にしようという心です。しっかりと相手と会話をしようと向き合える方、会話自体を楽しめる方であれば、仕事のスキルはおのずと身についてきます。
たとえ知識や経験がなくても、どんな立場や職場であっても、かならず自分ができることは見つかります。それを楽しんで探しながら、経験を積んでほしいと思います。
私に限らず、どの店舗でもそれぞれの店長たちは「最高の店づくり」を目指して、日々店舗運営をしています。チームワークを大切にしながら、学びや楽しみを自ら見つけていこうという方のご入社を、心からお待ちしています。